IMG ACADEMY Winter Camp,2016
体験談



”自主的に考え行動する環境”

T-style26 TENNIS CLUB.からは、4人のジュニアが参加し、素晴らしい環境でテニスをすることができました。この2週間の体験は間違いなく子どもたちにとって成長の糧になりました。

まず、IMG ACADEMYまでの道のりはアメリカ国内での乗換えを含む25時間以上の長旅であったこと、これは子どもたちに変化と辛抱を教えてくれました。IMG ACADEMYの素晴らしい施設と、選手がやらされていない自主的にモチベーションの上がる環境は計算されていて、子どもたちのモチベーションも自然と上がっています。錦織圭選手もブログで語っていますが、日本とは違う文化が醸し出す気を使わせないリラックスできる環境がそこにはあります!おそらく、日本には同じような環境はできないでしょう。レッスンやコーチの指導レベルは、正直日本のコーチのレベルも遜色はありません。IMGに他の国から参加している方も言っていましたが、魂や本気度は日本のコーチの方が上回っているかもしれません。しかし、それはやらせる指導です。技術だけではない選手がやらされていない環境としては最高のコーチたちです!

こういった環境は、ある程度成長を遂げている選手が行くべき施設であることは感じました。日本では近年、錦織圭選手の活躍もありテニスブームです。嬉しい状況なのですが、間口が広がった分、まだ志の低い選手も増えたのは事実です。その躾をしてからIMG ACADEMYの環境を体験すると更に効果が高まるように思いますし、IMG ACADEMYに行きレッスンを受けるということは、少なからず日本を代表していることになりますから、その覚悟は少しでもあって欲しいと思います。

初めての子どもたちは、最初のうちは環境の変化、特に言語の違いに戸惑っていたように思います。言ってることがわからないので、下を向いてしまったり目をそらしてしまう。そんな場面が目につきました。でもさすがはIMG ACADEMYのコーチやスタッフ、それでも話し続けてくれジェスチャーや動きで伝えてくれます。日本だと通訳してとか、分かり易く教えてとの声も(親から)上がりそうな状況ですが、それもココはIMG ACADEMY&planB 子どもたちを必要以上に助けません。子どもたちは追い込まれた状況から考えます。彼らは『僕は英語が苦手です。』『ゆっくり話してください。』『〇〇したい。』『日本語で話してください。』などの英語を習いに来ました。自主的に!それからの彼らは、明らかに表情や動き、意欲が違いました。現地コーチたちとコミュニケーションをとり、どんどんテニスも遊びも覚えていきます。日本語+簡単な英語+動き、ジェスチャーで素晴らしくコミュニケーションをとります。テニスの技術以上に大切な成長がありました。

そんな子どもたちの成長をサポートできた2週間は私にとっても『楽』になれた2週間でした。色々あって身体や精神は『楽』ではありませんでしたが、そこには、子どもたちの成長を自主的に促すある意味過酷でシンプルなシステムがありました。これから私もスクールの生徒たちへ伝えていきたいと思います。2週間以上のサポートをしていただき、現地でも必要以上のサポートをしない素晴らしいサポート、子どもたちを見守り叱るところは本気で叱ってくれた高野様。本当にありがとうございました。またこれからも志を高くしたい日本の子どもたちをサポートしてください。私もまた帯同し、一緒にサポートしたいと本当に思っています。今度は少しでも英語力を上げて、現地で色々な話しを自分でしたいと考えています。ありがとうございました。

T-style26 TENNIS CLUB.代表
中原 隆博




”自分1人でできることが
増えたので成長したと思い
ます”


ぼくは、IMGに行っていろいろなことに気がつきました。特に大発見だったのは英語が思うより話せたり、聞きとれたことです。テニスの練習で、コーチが説明をしている時ぼくにも分かる英語が話の中で入っていたので、それで話の意味が分かります。自分が話さないといけない時も、かん単な英語やジェスチャーを使って伝わります。

IMGではテニスにも変化がありました。それは、最初よりもコントロールが上手になったことです。コートの中に立ててあるコーンにボールが1日4回当たった時もありました。試合の時でもうまく使えて、よく勝ったりしました。

留学中には、錦織選手にも会えて、ボレーの練習をやっているところを見ることができました。ボールの速さがものすごい速いからすごいと思いました。ぼくは、かまえ方をまねしようと思います。

テニスではないところもいろいろ学びました。キャッシュカードの使い方や、洗たくをやれるようになって、自分1人でできることが増えたので成長したと思います。
IMGは、ぼくにとっていい経験になったとおもいます。

葉山蒼史





”積極的に行動すること”

IMG ACADEMYで会う人達は、だれでも声をかけてくれます。けれど、全く英語が話せないぼくは、下をむいたり、目を合わせることが出来ませんでした。そこで、一緒に行ったコーチや仲間たちと一緒に作戦会議をしました。

『目を合わせて、返事をしよう』

『ぼくは英語が話せません。ゆっくり話してください。』を英語で教えてもらい。積極的に行動することを決めました。勇気を出しIMGのコーチに『ハロー』とまずあいさつをしてみました。するとコーチが、いろいろ話しかけてきてくれました。しっかり目を見て話しを聞くようにしたら、昨日まで何を言っているのか分からなかったのに、なんとなく理解できました。話せなくても、ジェスチャーで相手に伝えることができると気づいたら、レッスンや生活も楽しくなってきました。

IMGのコーチは、チャレンジ、トライという前向きな気持ちをもっていました。ぼくにはまだ、テニスでも生活の中でも出来ていないところです。チャレンジ、トライ、ぼくもマネしようと思います。またIMGに留学のチャンスがあれば、ぜったいに行きたいです。こんなに大きな経験をさせてくれたお父さん、お母さんに感謝したいです。

『ありがとう』


中原愛翔





”やっぱり英語話せたらいいな”

ぼくは、IMGに行って良かったと思いました。IMGには、テニスに関するしせつがたくさんありますが、テニス以外にも、もっとスポーツがうまくなったり、技が上達したりするしせつがたくさんあります。

IMGに行って一番良かった事は、ニック・ボロテリーコーチに3回も指導してもらった事です。指導されて思ったことは、もっと英語を聞いて、話せたら良かったなということです。やはり、海外に行くとしたら、英語は少しでも聞いたり話したりできないとだめなんだなと思いました。

もう一つ良かったこと、にしこり圭選手に会えた事です。会った時に、「ぼくも、このIMGアカデミーでがんばったから、君たちもがんばってね。」と言ってくれ、その後に一しょに写真をとってくれて嬉しかったです。

IMGには、VIAがあって、VIAはいろいろ管理されて面どうくさいです。VIAは12才以下で集団行動なので、1人で行動できません。IMGアカデミーに、4日5日いるとなぜか日本の白米とみそしるが食べたくなってきます。

IMGに行って一番思った事は、やっぱり英語話せたらいいなです。

平木沢実




”IMGでは日本とは、かんきょうがまったくちがう”

IMGではにほんとは、かんきょうがまったくちがうことがわかりました。まず暑さです。ひかげがほとんどないので休けいと水ぶんほきゅうが必要なことがしっかりわかりました。

日本とはあいさつが、ぜんぜんちがいました。日本ではきっちり言うけど外人はユーモアにあいさつをしていたので見習わないといけないなと思いました。コーチの言ってることは分からないけど、ジェスチャーで伝えてくれてるのでコーチを目でしっかり見ることが大切だとわかりました。

外国の米はパサパサであんまりおいしくないし、みそしるもなかったのでお母さんが作ってくれるみそしると日本の米をかんしゃをこめて食べないといけないと強く思いました。やっぱり日本の和食はさいこうだと気づきました。外国では日本とちがいゆぶねがないので、家のゆぶねに入るときはかたまでつかって、10分以上ありがたく入ろうと思いました。

外国の人は時間を気にせずマイペースで日本は時間をきっちりわけているけど、そんなきっちりした日本人は外国でつうようしないと思いました。

このような経験をさせていただき、親にはしっかりとお礼を言わないといけないなと思いました。

江里 慶




”フロリダにいる意味”

福岡で孫がお世話になっている「T-style26 TENNIS CLUB.」代表の中原コーチからフロリダ行きの計画を聞き、約30数年前、夢にみていたニックボロテリーさんとお会いできるかもしれない、歴代多くのチャンピオンを生み出しているコートを見たいとの一念で、即申し込んだ。もちろん、プレーヤーではなく、保護者/カメラマンとして同行する上での許可を得た。

今回の引率をされた「株式会社プランB」代表の高野氏とIMGとの深い繋がりによって、粋な計らいでニックさんと面会の機会をいただいた。私のかねてからの夢を話すと、大いに喜んでいただきインドアで指導中のコーチに大きな声でその旨を伝えてくれた。

別の日本のこどもたちへの特別レッスンが催された。入手した彼の書物の裏表紙に最大のメッセージをいただいた。
「Always Say I Can Make Dream Come True And It Happens Today」(「いつも夢が叶うと唱えなさい。そして今日その日が来たのだ。」)

連日、こどもたち、プロを目指す若者、そして現役のプロ(錦織圭さんを含め)の写真を撮り続けた中で気付いたことを以下に報告する。

-同行のこどもたちから:

英語で指導を受けることは本人も親御さんも百も承知である。では、英語を理解できないこどもたちはどうするべきであったろうか?

今回同行したこどもたちの数名の態度により、誠に残念ながら高額の出費でフロリダに参加する意義を問う事となった。英語が判らないので、最初からコーチの言葉を聞こうという姿勢が感じられない。おのずとまわりとおしゃべりを始める。当然、コーチからはマークされる。しかも、「日本人のキッズは」というレッテルを貼られる危惧を覚えた。

IMGの指導内容は日本とほぼ同じと確認できた。当然、日本のコート上のほうがコーチの言葉がより伝わる。

ここで、フロリダにいる意味がおのづと問われてくる。思うに、世界の若者たちの技量を肌で感じることができる、今の自分の位置をうっすらと判ることなどが期待されるのではないだろうか。さらに日本では難しいと思われるが、世界で活躍しているプロの練習風景が間近に見れることが実に大きい。そのスピードと打球音と納得するショットが打てるまでの集中した練習の違いを身体で感じとれる。

そのような整った受動的でもある環境と、判らないなりに、海外からの仲間とコーチとのコミュニケーションを能動的に求められる環境にあるフロリダで学ぶことが大きな意義をもつと思われる。このことを再確認した中原コーチと高野氏が、週の途中にこどもたちにその旨を伝えていたことに意を強くした。

しかし、前述の心配事とは逆に、ファインダー越しに見ていると、言葉は判らなくても必死で、相手のしぐさからメッセージをつかもうという気概が感じられるこどもたちをたくさん見受けた。肌の色と言葉も異なる世界から集まっているのだから、英語を理解できない子もいたが、必死で耳を傾けていた。この姿勢こそ、異国で学ぶうえでは必須能力であろう。それ以上にこの姿勢の習慣こそ、こどもたちの将来のこころの成長に多大に寄与する能力ではないだろうか!テニスが上手くなる前に。

-テニスが上手くなりたいのは判るが

こどもたちの声を聞くと、みな、錦織圭さんみたいなレベルを目指していると容易に想像できる。でも、みながなれる保証はどこにもない。それでも、一本でも、納得できるショットを習得したくて、幼少よりクラブに所属し、練習を積んでいるこどもたち。今回のようなフロリダのコートに立つようなプランに参加の機会を与える家庭のサポートにも頭が下がる。

しかし、前述の事例のように、家庭のみなさんは、こどもたちに何を期待しているのだろうかと、あらためて考えさせられた。

わずか1-2週間でより強いプレーヤーにはなれないが、何かしらのヒントが得られる環境に浸っていることに間違いはない。それを掴むには、旺盛な好奇心と聴こうとする(敢えてこの文字)態度が求められる。

人の話しを聴く姿勢を習得するということは、これからのこどもたちが生きて行く上での必須能力ではないだろうか。いいショットが打てるように参加している、もしくは参加させている目的であるが、その目的をより効果的に達成するには、聴く力、インプット能力が決め手になると思う。まだ経験が不十分なかれらにそれを求めるのは酷かもしれないが、ご家庭とクラブの指導者に強く意識してその基礎的態度の育成をお願いしたい。特に若いときにこそ培われるべきものではないだろうかと考えている。学校教育と異なり、クラブと家庭において、幸いな事に、好きなテニスという共通のフィールドで育成しあうことができると考えられる。たとえチャンピオンになれなくても、きつい練習をし、耐えて、悔しい思いを何度となく経験し、それらから前に進む術と学ぶことがスポーツを行う意義のひとつだと強く思っている。

もうひとつ忘れられない心痛めたシーンが何回もある。こどもたちは、いとも簡単にラケットをコートに投げつけるのである。特に試合は思い通りにならないのが当たり前である。お互いにそのようにしむけているのだ。負けて、涙しても決してプレーヤーとしての命の次に大事なラケットを投げてはいけない。そのラケットは喜びをつかめる大切な友人であることを覚えていて欲しい。また決して安くない費用を親御さんが捻出していることも忘れてはいけない。
IMGのコーチから注意を幾度となく受けて、「コーチに対する冒涜だ!」とも言われたことが耳に残っている。「こどもたちよ、決してプロの変な行為をまねするな!」と大きな声で言いたい。

ご承知のとおり、どのスポーツにも強くなれる要素のひとつに、素直に聴く耳と、知ろうとする探求心と当たり前であるが、現代失われつつある道具を大切にする心構えが前提である事を再確認したい。

-最後に

今回の企画はいろんな意味で今後のさらに充実する道を示してくれたと思える。テニスを愛する同行人として、中原コーチ・高野さん・スポーツサンライズの武市さん、こどもたちの未来のために、どうぞこれからのさらなる活躍をお願いします。

基本的に個人競技であるテニスに求めるのは難しいかもしれないが、それだからこそ、上手い以上に、他者を思いやる心を持つプレーヤーとして「さすがテニスをされたのですね」と言われる若者に育ってくれるよう、われわれ大人が環境づくりをしていこうではありませんか!

最後に、私が日頃こころしているマジックワードをお伝えします。

「アフター・ユー」(お先にどうぞ)
「ユア・ペース」(マイペースは意識できるが、これは難しい)

テニスを愛する自称カメラマンヒデジー(保護者)